石川県で震度6弱の地震が発生しました。
今年は本当に各地で地震が頻発しており、不安に思っていらっしゃる方も多いことと思います。

南海トラフ地震への警戒は勿論、『首都直下型地震』への危機感も募っているのではないでしょうか。
「うちは免震構造がしっかりしているから大丈夫！」と考えておられる方はいませんか？
実は都市部のマンションほど、備蓄をしっかりしておかないと大変なことになってしまうんです。


元々都市部では、全員が避難所に入れるわけではないと言われてきました。
そしてこのコロナ禍の影響で、避難所へ入れる人数は以前の1/3までに制限されています。
2020年に起きた九州豪雨では、避難してきた人に別の避難所へ行くよう、案内する自治体もありました。
このことから、都市部では、ほとんどの自治体で、建物が無事であれば在宅避難をお願いすることになると思われます。

さらに地震後には電気や水道、ガスなどライフラインがとまることが想定されます。
今までの災害の例を見ても、避難所へ行っても食事も満足に貰えないことが分かっています。
自宅が無事でも、備蓄が無ければ生活することすら難しくなってしまうのです。


2019年の台風15号・19号のことを覚えておられますでしょうか？
高層マンションの地下が浸水し、配電盤が故障したことでエレベーターも使えず、トイレも使えない状態になりました。
大規模な震災が起きると、電気・水道・ガスが止まってしまう為、広範囲で同じような状況になることが予想されます。

食事の為の買い物で、長い階段を上り下りするのはとても大変です。
それにトイレに行きたい！と思ったときに、階段で下まで降りて仮設トイレを使うのも大変です。
すなわち、マンションにお住いの方こそ、しっかりと備蓄をしておくことが大事なのです。


災害発生から3日間は人命救助が最優先になります。
道路の復旧や避難所への物資輸送はその後です。
そして水道、電気やガスなどのライフライン復旧までは、1週間以上を要するケースが多くみられます。
そのため、災害用の備蓄は「最低3日間、推奨1週間」とされています。

保管スペースには限りがありますから、まずは最低3日間を自力で乗り越えられるようにしておきましょう。
余裕があれば、ライフライン復旧までの一週間分を用意しておきましょう。


東京都防災のHPでは、自分に合った備蓄を調べることが出来ます。
一緒に住んでいる人それぞれの性別や年代を入力すると、3日分で何をどのくらい用意すればいいのかがすぐに分かりますよ。

【東京備蓄ナビ】はこちら

『備蓄（ストック）を回転（ローリング）して備える』ローリングストック法。
…なのですが、やってみると「意外と難しい！面倒くさい！」という声をよく聞きます。
面倒くさがりの方は、無理せず長期保存水や長期保存食などを用意して一括管理する方がおススメです。



すぐ用意すべきは、命を保つためのお水と、健康を保つためのトイレ！
そして情報手段を得るためや、灯り確保のための「電力の確保」になります。（夜間移動の為のランタンやライトもここに入ります）
保存食はその後になりますが、できるだけ調理の手間の少ない物や、不足しがちな野菜が取れるものを優先すると良いでしょう。
お菓子もあると、少しだけ気持ちがリラックスします。

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